浦和レッズ選手紹介~2008シーズン~(その2)
第2弾はDF編
2 坪井 慶介
黄金世代の苦労人の象徴だった坪井だが、昨シーズンはどことなくぎこちないというかプレーミスが多く安定感の欠如を指摘する声が多かった。
本人もそれを自覚してか自分の置かれている状況に整理を付けたかったのだろう、20代での代表引退という決断をするにまで至った。いかなる理由であれその決断は尊重されるべきだし何より1人の選手をクラブの為に全力投入すると言わしめたレッズというチームの凄さを改めて感じさせてくれたのだが、コンディションと怪我への不安が「クラブ専念」という結論に至ったのだろう。
安定感にぶれがあるといってもマーキングの良さは変わらずでCBのファーストチョイスとして問題はないレベルのプレーヤーである。今度はよりチームをまとめていく立場、岡野などに代わってチームの雰囲気を作っていく立場になっただけにそういった見えない部分での活躍も期待したいところである。
4 田中マルクス闘莉王
怪我→回復→怪我→回復→怪我・・・の繰り返しとなってしまい落ち着かないシーズンとなってしまった。代表からも外れてしまい悔しいシーズンだったに違いない。問題なのは治りかけの段階で全力プレーをしてしまうことにあるのだが、それでもチームとして破綻がなかったのはひとえに阿部の存在の大きさを物語っているのだが少なくとも選手が全くいないわけではないのだからワンクッションを置いてから出場するぐらいの余裕は見せてもいいのではないかなと。
代表との兼ね合い、そして密かにあるはずの海外への願望。彼の望みをかなえる為には今シーズンは不用意な怪我は避けてもらいたいところ。ポジショニング以外はプレーヤーとしてはパーフェクトに近いものを持っているだけに熱すぎる闘志が空回りしないことを祈るばかりである。
あとは今シーズンのシステムによるか。4バックと思われたが、今シーズンも3バックで挑むことが濃厚になってきた。個人的に闘莉王は4バックには適していない(下がりたがる癖があり最後尾でないとやりずらそうな印象を受ける)と思うのだがそれがチームの戦術とミスマッチを起こさなければ問題なく行けるかなと。
5 新外国籍選手?
今シーズンのもう1つのポイントは余った1枠をどう活用するか?戦力バランスでいえばセンターMFないしはストッパーが有力。啓太・闘莉王が海外に挑戦する可能性もあり、ここにどういった選手を獲って来るのかによってシーズン後半の動向に影響が出てくるかと思われる。
ここが空白のままでも大丈夫というぐらい前半が順調であることを祈りたいが。
12 堤 俊輔
ナビスコで一瞬の輝きを見せるもCBとしてはフィジカルの部分で不安要素が多く、やはり出番はそれっきりになってしまった。マーキングに定評がある選手が多い中でフィードやポジショニングに良さを見せるレッズとしては稀有なタイプ。
CBとしては物足らないが守備専門のSBなら機能するのではないかという淡い期待もある。近藤が戻ってきたことでまずはサブ1番手の座を確保する必要があるが3バックが濃厚な今の状況だとやや分が悪いか?
19 内舘 秀樹
選手層が薄くなるとこういう選手は重宝する。状況すばやく察知しその時のチームの方針に的確に対応し仕事をこなしてくれる。先発出場に恵まれなくなって久しいが、マルチポジションできっちりこなせる選手というのはベンチに常にいて欲しいもの。
DF登録だが、2人抜けたボランチの穴埋め役に回る公算が大きいようだ。
マンU戦のミドルはまあともかくとして、その忠実な仕事ぶりは決して目立たないが特に前半戦有効になってきそうな予感がする。
20 堀之内 聖
マルチロールの継承者からCBの要人へと役割を変え、その魅力を上げつつある。彼もまた「忠実」さが売りの選手だがブレが無い仕事が出来るからこそチームにもたらすプラスの効果は大きい。
残念ながら一昨年同様怪我に見舞われタイトル獲得の時期に離脱してしまったのが惜しまれるところ。彼のような選手がタイトル獲得の瞬間にいてこそその忠実さが報われるのだが、今のところ神様は忠実系の選手に試練を与え続けている。
ネネが抜け阿部が1列前に上がることによってCBのレギュラーのチャンスが拡大。選手会長も任され前に出てチームを引っ張る機会も増えてきそうだ。
22 阿部 勇樹
よもやのDF登録。だが阿部があそこまでDFで頑張らなかったら1つのタイトルも取れなかった可能性がある。マルチロール・ポリバレントといろんな呼ばれ方をしているが、何よりどのポジションでも手を抜かず「その中での最適」を常に模索しながらプレーするというところが凄かった。
DFでも中央・左右CB・左サイドで上がる頻度・タイミングから相手との距離感の詰め方まで微妙に調整しながらリスクを軽減。その安定感がもたらしたものは大きかった。
それとセットプレー時のポジショニングか。基本的に競らないところからカットインするやり方なのだが入るタイミングがものすごい絶妙。人の壁にさえぎられるケースも多いがはまった瞬間は確実にフリーでヘディングしているあたりポジション感覚というのがずば抜けているのだろう。
今シーズンは本職でのプレーという事になりそう。CWCで見せた啓太とのコンビネーションが進化すればJ最強のボランチになるのは間違いなさそうだ。
24 坂本 和哉
結局昨シーズンも未見のまま。若手はベンチ入りする機会が多い中、そのチャンスにも恵まれず厳しい状況が続いたままだ。
恐らくこれといった武器がない中で勝負するにまだ至っていないというのが現状か?
オフにはレンタル先も探したとのことだが、このままではラストシーズンになってしまう。左サイドも激戦の中でチャンスを掴むにはまず何か1つ目立つ要素を出すことしかないかなと。埋もれてしまわないことを願いたい。
25 近藤 徹志
愛媛で先輩南を押しのけレギュラーに。その瞬間帰還が決定したと見るべきか。元々フィジカルも出来ていたしあの怪我さえなければ十分レッズのレギュラーとして力を発揮していてもおかしくなかった存在。チャンスがあれば伸びると踏んだGMの判断は正しかったし、与えられた機会をきちんと生かせた近藤もまた立派なもの。
とはいえレギュラー待遇でないところが今のレッズの厳しいところだが、2番手につけていれば十分にチャンスはあるはず。ひとまずは堀之内との勝負になるがJ2のタフなシーズンを乗り切った力があれば余程運が悪くない限り出場のチャンスは出てくるはずである。
31 橋本 真人
とにかくデカイw レッズの日本人でタッパが190あるのは過去にいたか?というぐらい。
市船ブランドへの信憑性が薄れてしまい、まず能力をきちんと発揮しないとチャンスが来るかどうかは微妙なところだが、タッパだけでなくキャプテンシーやフィード能力も備わっているということ、さらにはレッズの若手DFがここ数年チャンスがまともに与えられていない状況というのを分かった上で飛び込んできたその度胸は買うに値すると思われる。
選手数もポジションバランスも揃った状況。細貝・内舘・阿部もCBをこなせることを考えると頭数で不足に陥るという事にはまずならないはずである。
心配なのは若手選手がどれだけ入ってこれるか?世代バランスも整っているがそれは単純に年齢別に並べたときだけであり、試合経験でいえばバランスは相当に悪い。近藤はともかくとして、堤・橋本・坂本の3人のうち1人でも出てこないと先々苦しくなってしまう(坪井・堀之内は79生まれでもうすぐキャリアの下り坂になってしまう)。

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