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September 29, 2007

価値ある勝利とベストメンバー考

残念ながらACLは現地にも行けずPVにも行けずとその勝利がもたらす熱さに直接触れることが出来ませんでした・・・。

VTRようやく見終えたので雑感を。

・勝因はレッズの各選手の「精神的成長」にあるのかなと。それこそかつてはエメ・アルパイなどに象徴されるように主審のジャッジ等にチームもサポーターもナーバスになって自滅することがしばしばあったチーム。

・それがいつの間にか、相手の血気盛んな部分を逆手にとっていなしてきっちり勝利を手にすることが出来るようになったわけだから成長を実感したわけです。

・ただそれは先制点が取れたこともそうだし埼スタでの第1戦をものにしたという点での余裕がそうさせた部分もある。そういった意味ではフラットな状態でスタートするベスト4の城南戦でその真価が問われることになる。

・内容は度外視のサッカー。でもディフェンスを中心に集中は切らせていなかったのでこれはこれで有りか。

・先制点は確かにオフサイドだし、坪井のタックルも国内だったり中国人の主審だったらPKだった可能性もあったわけでレッズにしては珍しく運が味方したといえる試合。

・あとオジェックの采配も奏功した。先発メンバーのやりくりもそうだがワシントンの起用タイミングもあれで良かったと思う。

・全北は完全な自滅。個々の能力も組織の完成度もレッズに比べてもそうだし国内の中堅どころのチームよりも劣っていたので策を講じない限り勝機を見出すのは難しかった。ビハインドでかつアウェーゴールの優位性があったにもかかわらず彼らは余りにも慎重に行き過ぎた。

全北の荒れっぷりなどはまあこうなるだろうなあーという感じなので特に触れず。カードトラブルや致命的な怪我が無かったのが何よりでした。ただ次は技量も組織力も断然上のチームが来ます。全北戦の感覚で挑むとしっぺ返しを喰らうことも有り得るので守備偏重でも構わないのでしたたかに戦って欲しいところ。

相手を軽く挑発するような感じで突進させるのが効果的なのかな?そんな気がしました。

さて、ACL絡みで物議を醸しているのが「ベストメンバー規定」の話。

元レッズの社長がきっかけを作ってしまっただけに語りづらい(感想をあえて言えば、リーグ側の言い分としては正当だが余りに礼を失しているなと。レッズとフロンターレをリーグの価値向上のネタにしたいという思惑がミエミエ)ですが。。。

個人的にはずっと前から思っているのですがベストメンバー規定とA契約25人制は、強固なチーム作りへの障害以外の何物でもないと思っています。Jもアジアも両方制する為にはターンオーバーは不可欠でターンオーバーに耐えうる戦力を確保できない限り(あるいはそれを維持する為の資金的バックボーン+高性能の指揮官)野望達成は夢のまた夢に過ぎない。そう考えています。

ベストメンバー規定は強豪チームにとって足枷に過ぎない。

戦力を単純に数で規定した縛り(=A契約25人制)と併せて、リーグの戦力均衡化を狙った「平等主義的」ルールだなとどうしても思ってしまう。

このルールの経緯は確かきちんとした狙いがあって作られたものではなく、制定された当時の状況から派生したものに過ぎなかったような気がします。

ベストメンバー規定はルール制定のきっかけになったアビスパのメンバー総とっかえ作戦が川渕翁の逆鱗に触れてしまったことがもの。当時の監督は確かピッコリ。言い方は悪いが日本で権威を持っていない外国人監督がやったことが悪い流れを生んでしまった。もしこれがベンゲルやジーコが初めてやっていればスルーされたはず。

A契約25人制は当時フリューゲルスの消滅やベルマーレ・エスパルスなど経営難のチームが続出したことから、身の丈に合わない戦力補強に歯止めをかけるために導入した後ろ向きな施策。

2つとも正直に言ってしまえば「現代サッカーにそぐわない施策・ルール」に過ぎないなと。

レッズに限らず循環して戦力を育てたいと思うチームは多いはず。ACL参加枠の増加を図るのであればベストメンバー規定の撤廃はマスト。でないと今回のフロンターレのような問題がまたぞろ出ることは必至。

そして併せてA契約25人制も廃止し、ACLやもしくは近い将来できるかもしれないミドルゾーンのチームに向けたアジアの戦い(欧州で言うところのUEFAカップの位置付け)にも耐えうる戦力を自前でも補強でも確保できる下地を作るべきだと思う。

人数制限を廃止すると競争力が落ちるとの意見もあるが、逆に幅広の戦力を確保することで長期育成も可能になるわけで若手選手の過剰な首切りが減って新たな戦力が生まれ易くなるのではないかなと思うんですけどねえ。

そしてターンオーバーを容認することで出場するチャンスが増大するということで、各チームの施策とその遂行力が試される、すなわち各チームのフロント・現場の真の力が分かるリーグになって行くと思うのですが。当然デメリットとしてリーグの階層分化はさらに進みます。やはりバックボーンが不十分なチームが上位に顔を出すのは難しくなるでしょう。

でもその状況をチーム戦術であったり監督の采配であったり絶妙な補強であったりと些細な要素で打破する瞬間があったりするところにリーグ戦の妙味があると思うんですけどね。

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September 24, 2007

決め手の差

山瀬不在という要素は多分に占めているわけだが、それでも90分に渡って押されっぱなしな状況を守備組織力で押し切り、かつ一瞬の隙を逃さずチャンスをモノにできたこの1勝は非常に大きい。

去年の秋以降もそうであったが自分たちのリズムが作れない時間を持ち味で凌ぐというのが形になったということであろう。チーム力の向上を実感できた勝利といえる。

達也スタメン落ちは予想外。ACLの試合をきちんと見ていないので達也の消耗度は定かではないのだが、水曜・日曜・水曜と過密日程は今後も続く。しかも得点力は常に維持しなければならないこと考えるとレッズの攻撃を推進している達也が疲弊してパフォーマンスダウンすることはレッズにとって損失。オジェックはそう考えたのであろうか?

そういった意味では実質達也抜きで勝てたというのも大きい(達也復帰以降は彼の存在がそのまま得点力といっても過言ではなかった)。

といっても疲労に苦しんでいたのは達也だけではなく、他の選手もしかりで前半のパフォーマンスは低調そのものといってよくコンビネーションもちぐはぐとして攻守のつぼを外しまくっていた。

マリノスの2列目を捕まえられない。山瀬の代役はマルケスであったがすり抜けるようにマークを解いてチャンスメークをするプレーを補足できた選手は1人もおらずあわやのシーンの連続。

攻撃も押し上げが遅く、中央が河合・那須・中澤・栗原の4人で固くブロックされている為サイドを崩したとしてもチャンスには繋がらなかった。

ただ後半の守備については大島・坂田の2TOPがフリーで仕掛けられた局面は数えるほど(1つだけ危ないシーンがあったが)。前線からのプレスに屈することなく守備がぶれることも無かった。

攻撃は相手の「唯一の」弱点であるサイドスペースの裏側を後半から活用。特に小宮山が攻守に中途半端なポジション取りをしてくれたおかげでそこから再三にわたってチャンスメイク。

圧巻は得点シーンで都築の精度の高いGKをバランス感覚に優れた山田が擦らせる。サイドスペースに絶妙のポジションを確保しているポンテの仕掛けから、同じく間合いを計った絶妙のポジションからカットインした永井が冷静にシュートと絡んだ選手各々の持ち味を発揮した中身の濃い得点シーンであった。(まさに個の技術の集合体といえる)

残り8試合。ガンバが失速したおかげで勝ち点差が6に広がったがACLと平行で戦うことになるレッズの各選手の消耗度を考えるとこれでもまだ不安は残る。川崎のように屋台骨ごと選手を入れ替えるのは決して得策とはいえないが、レッズには堀之内・小野といった永井以外にも替えが利く選手がいるのだからそういった選手も活用するというのが打開策だろうが、オジェックがそこまで大胆な策を打てるか?

イエロー累積の状況を見るとポンテが2試合停止のリーチ。闘莉王もリーチなので彼らが出場停止の試合はあり得るので小野・堀之内・ネネあたりにチャンスが巡ってくる可能性は高くそこは自ずとターンオーバーされることになるだろう。都築も何かしらアクシデントがあったとしても山岸がいる。ワシントンもリーチだが達也・永井の2TOPであれば問題ないことは実証済。

問題は啓太と両サイドということになる。相馬を欠いている為、左サイドは阿部を持ってくるしかないか?啓太の場合も阿部と言うことになるが阿部も同様に消耗している(腰痛の爆弾を抱えているし)ことを考えると内舘・細貝あたりの起用が妥当か?

細貝はU-22との絡みがあるからだろうか?夏場以降思った以上に出場機会に恵まれていないのが気にかかるところ。個人的にはターンオーバーが必要になった時にプレーさせてシビアな状況を経験させる(昔の長谷部のように)のが得策だと思うのだが・・・。

マリノスは山瀬不在も大きいのだが、それ以上にあの圧倒的なプレッシングが完全に鳴りを潜めてしまったのが大きいのではないか?攻撃&プレス一辺倒だと安定感に欠くからというのもあるのだろうがシーズンを通じて一貫した戦いが出来ていないという印象がある。

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September 18, 2007

消耗戦に勝利

仕事が明け方近くまであったということもあったんですが諸々の事情で広島戦は現地観戦を断念しTV観戦。よって雑感形式で。

・各所で言われているが、高温高湿度の中でのデーゲーム(6月・9月は全試合ナイターで良いような気がするが・・・)でかつ代表メンバーは時差と気温差に悩まされた中での勝利は本当に貴重。ほぼ同じ条件ながら1日余裕がありしかもナイターだったガンバが消耗戦に敗れたことを考えると勝ち点3以上の意味を持つ。

・内容はこの試合に限って言えば度外視すべきか?攻めはともかく、守りは終始覚束無い状況。意図的に引いていたことも災いしてミドルエリアのケアが為されていなかった。もし仮にミドルシュートを数本打たれていたらそれがきっかけでやられていたかもしれない。

・ウェズレイが抜群の出来を見せていたことが守備に影響をもたらしたことも見逃してはならないか。なにしろマーキングがルーズだった。

・勝敗を分けたのが前半30分までの両チームの出来。レッズは「ここで最低でも1点を獲る」という明確な意図を持って攻めていたのに対して、サンフレッチェは攻守にルーズ。プレスにも行かずかといってバックも個々の意識が希薄(スタート早々の戸田のチョンボがその象徴)。チーム全体の意志統一が為されていない中で挑んでいてはやられるのは必定といったところか。

・達也のミドルは圧巻の一言。代表初ゴールも確か左足からのミドルレンジシュートだったと記憶しているがああいった切り込んでからの強烈シュートは左足の方がいけるのかもしれません。

・ワシントンは予想以上の出来。オジェックのことだから使わないかもと思ったんですが良く考えたら岡野も小池も帯同させていなかったので十分戦力として機能すると判断しての起用だったのでしょう。それにしても周囲を生かすような動きをしていたり、GKのプレッシャーの中でも冷静に流し込むシュートなど去年の良い出来の時の感触が戻ってきたのかも?この試合の収穫はまさにこれかなと。

連敗も避けられガンバとの差が大宮戦前に戻ったことにより再びレッズ優位の状況となったわけで。これでACLの2試合に注力できる余幅が出来たかなと(またこんなことをいうと足元をすくわれかねんと言われそうですが・・・)。

サンフレッチェは戸田・ストヤノフの劣化が足を引っ張ったか?ストヤノフはジェフ時代の凄味が全くなくなってしまっていた。まだチームにフィットしていないからか?持ち味を殆ど発揮することが無かったのが敵ながら残念。あと佐藤寿人とウェズレイ、単体では持ち味を発揮していたがコンビネーションでの崩しが無かったのでそれが脅威のレベルになっていなかったのが惜しい限り。やっているサッカーの方向性は間違っていないだけに攻守バランスをどこでとるのか?

安定したDF組織をベースにして仕掛けていくのか、前線2TOPのコンビネーションで相手に脅威を与えていくことをベースに仕掛けていくのか?言ってみればレッズ型かガンバ型ということになるのだがどちらかのベースを作っていかないと若い選手が多い広島が結果を残していくのは難しいのではないだろうか?

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September 03, 2007

罰が当たった敗戦

1493 記念すべき300回目がまさか敗戦コメントとは思わなんだ。

これまでの試合の問題点が一気に噴出した形となってしまった。しかも最悪なことに攻守両面でしわ寄せが起きてしまい評価すべき点が1つもない惨憺たるモノ。

先を考えれば0-0で終わってしまうよりはいっそのこと敗戦という形で問題認識を深めたほうが良かったかもしれない。仮にガンバと順位がひっくり返る事態になったとしても。

理由は色々挙がっているが個人的には今日の試合こそまさにワシントン不在が影響したのかなと。仮に坪井・平川が入ったとしてもせいぜい0-1が0-0になったぐらいでアルディージャ戦の攻撃面の問題点が皮肉なことにここ数試合の好調を支えていた「縦の速さ」にあったのかなと。

アルディージャは8人で物理スペースを削る策に出ているので達也・永井ではこれを崩すのは容易ではない。こういうときこそワシントンの驚異的かつ強引なエリア内でのキープが活きるのかなと。ああいった展開になった場合はそれこそあまり見栄えはしないが90分パワプレーで勝負するほかないのかなと。

現状のフォーメーションでロングボール主体のサッカーをするのは針の穴に糸を通すようなものでチャンスが生まれるわけも無い。1対2の勝負を強いられていた暢久・相馬に多くを求めるのも酷。

かねてから言っているがレッズがもうワンランク上の攻撃を構築する為には「局面ごとに変動したアタック」を創出できる人材が不可欠。単にプレーメーカーを複数人置くだけではなくベンチのメンバーも含めて多彩なバリエーションを繰り出せるようにしないとあらゆる相手の守備バリエーションには対応できない。

要はまだレッズは王者のサッカーを維持するに足るメンバーがまだ足らないということ。方向性は見えつつあるがまだピースが足らないのである。

あと強いて言えば長谷部・ポンテ・闘莉王といった今のレッズを支える頭脳役が揃って機能不全に陥ったことが大きいのかなと。周囲の動きの無さもあるのだがなにしろこの3人にミスが多かった。ミス連発の状況でそれを信じて動くというのは難しいもの。

イージーミスを連発してしまったことで比較的マシだった前半30分までの流れを寸断してしまったといえる。当然だが彼らをフォローすべき立場の阿部(いまや阿部は最後方からのゲームメーカーの役目も負っている)や啓太のプレーも至らない部分が多々あった。

メンタルの観点から言えば確かに複数の選手が言うように「こういった試合もあるさ」で片付けても問題ないと思う。1つの敗戦をズルズル引きずったところで悪魔のサイクルにはまるだけなのだから。

ただ敗戦の背景にあったミスであったりバリエーションを創出できなかった根本的な部分についてはチーム戦略や選手構想の部分も含めた今のレッズの問題点でもあるのでこれについては早急に課題改善を図る必要があると思われる。

1490 アルディージャは奇策に走らなかったことが勝因だった。05年の戦いもそうだったのだがシンプルに「いかにレッズの流れを寸断するか」という部分に集中できていたことが功を奏したのかなと。

                                             

下位に沈むチームは強烈なる個の活躍に賭けるか個力を封じてソリッドなサッカーに専念するほか無いわけでアルディージャは後者に徹することが出来れば挽回は可能と思われる。

言い方を変えれば「毎回ダービーと同じ意気込みと戦術を完遂できるか」ということである。もし仮に再開後の次節に全く異なるサッカーをしていたとしたらアルディージャに先はないということをレッズサポの負け惜しみとして付記しておく。

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