価値ある勝利とベストメンバー考
残念ながらACLは現地にも行けずPVにも行けずとその勝利がもたらす熱さに直接触れることが出来ませんでした・・・。
VTRようやく見終えたので雑感を。
・勝因はレッズの各選手の「精神的成長」にあるのかなと。それこそかつてはエメ・アルパイなどに象徴されるように主審のジャッジ等にチームもサポーターもナーバスになって自滅することがしばしばあったチーム。
・それがいつの間にか、相手の血気盛んな部分を逆手にとっていなしてきっちり勝利を手にすることが出来るようになったわけだから成長を実感したわけです。
・ただそれは先制点が取れたこともそうだし埼スタでの第1戦をものにしたという点での余裕がそうさせた部分もある。そういった意味ではフラットな状態でスタートするベスト4の城南戦でその真価が問われることになる。
・内容は度外視のサッカー。でもディフェンスを中心に集中は切らせていなかったのでこれはこれで有りか。
・先制点は確かにオフサイドだし、坪井のタックルも国内だったり中国人の主審だったらPKだった可能性もあったわけでレッズにしては珍しく運が味方したといえる試合。
・あとオジェックの采配も奏功した。先発メンバーのやりくりもそうだがワシントンの起用タイミングもあれで良かったと思う。
・全北は完全な自滅。個々の能力も組織の完成度もレッズに比べてもそうだし国内の中堅どころのチームよりも劣っていたので策を講じない限り勝機を見出すのは難しかった。ビハインドでかつアウェーゴールの優位性があったにもかかわらず彼らは余りにも慎重に行き過ぎた。
全北の荒れっぷりなどはまあこうなるだろうなあーという感じなので特に触れず。カードトラブルや致命的な怪我が無かったのが何よりでした。ただ次は技量も組織力も断然上のチームが来ます。全北戦の感覚で挑むとしっぺ返しを喰らうことも有り得るので守備偏重でも構わないのでしたたかに戦って欲しいところ。
相手を軽く挑発するような感じで突進させるのが効果的なのかな?そんな気がしました。
さて、ACL絡みで物議を醸しているのが「ベストメンバー規定」の話。
元レッズの社長がきっかけを作ってしまっただけに語りづらい(感想をあえて言えば、リーグ側の言い分としては正当だが余りに礼を失しているなと。レッズとフロンターレをリーグの価値向上のネタにしたいという思惑がミエミエ)ですが。。。
個人的にはずっと前から思っているのですがベストメンバー規定とA契約25人制は、強固なチーム作りへの障害以外の何物でもないと思っています。Jもアジアも両方制する為にはターンオーバーは不可欠でターンオーバーに耐えうる戦力を確保できない限り(あるいはそれを維持する為の資金的バックボーン+高性能の指揮官)野望達成は夢のまた夢に過ぎない。そう考えています。
ベストメンバー規定は強豪チームにとって足枷に過ぎない。
戦力を単純に数で規定した縛り(=A契約25人制)と併せて、リーグの戦力均衡化を狙った「平等主義的」ルールだなとどうしても思ってしまう。
このルールの経緯は確かきちんとした狙いがあって作られたものではなく、制定された当時の状況から派生したものに過ぎなかったような気がします。
ベストメンバー規定はルール制定のきっかけになったアビスパのメンバー総とっかえ作戦が川渕翁の逆鱗に触れてしまったことがもの。当時の監督は確かピッコリ。言い方は悪いが日本で権威を持っていない外国人監督がやったことが悪い流れを生んでしまった。もしこれがベンゲルやジーコが初めてやっていればスルーされたはず。
A契約25人制は当時フリューゲルスの消滅やベルマーレ・エスパルスなど経営難のチームが続出したことから、身の丈に合わない戦力補強に歯止めをかけるために導入した後ろ向きな施策。
2つとも正直に言ってしまえば「現代サッカーにそぐわない施策・ルール」に過ぎないなと。
レッズに限らず循環して戦力を育てたいと思うチームは多いはず。ACL参加枠の増加を図るのであればベストメンバー規定の撤廃はマスト。でないと今回のフロンターレのような問題がまたぞろ出ることは必至。
そして併せてA契約25人制も廃止し、ACLやもしくは近い将来できるかもしれないミドルゾーンのチームに向けたアジアの戦い(欧州で言うところのUEFAカップの位置付け)にも耐えうる戦力を自前でも補強でも確保できる下地を作るべきだと思う。
人数制限を廃止すると競争力が落ちるとの意見もあるが、逆に幅広の戦力を確保することで長期育成も可能になるわけで若手選手の過剰な首切りが減って新たな戦力が生まれ易くなるのではないかなと思うんですけどねえ。
そしてターンオーバーを容認することで出場するチャンスが増大するということで、各チームの施策とその遂行力が試される、すなわち各チームのフロント・現場の真の力が分かるリーグになって行くと思うのですが。当然デメリットとしてリーグの階層分化はさらに進みます。やはりバックボーンが不十分なチームが上位に顔を出すのは難しくなるでしょう。
でもその状況をチーム戦術であったり監督の采配であったり絶妙な補強であったりと些細な要素で打破する瞬間があったりするところにリーグ戦の妙味があると思うんですけどね。



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