« 価値のない勝利 | Main | いよいよ開幕! »

June 08, 2006

彼我の差それは集中力

_635 勝たなければならない試合ではなく「勝ち点を取らなければいけない試合」一見同じようで実はそこには大きな差がある。

本来であれば精神的に優位に立っているのはレッズだったはず。だがそれを十二分に生かすことが出来なかったことがこの試合の敗因といっていいと思う。

ふわっとした立ち上がり。予感はしていたが、この試合に対する意識付けが甘い。それはチェックの甘さに出ていたと思う。ガツガツいくほど危機的状況ではないが、漫然としていたら確実にやられる相手。

意思統一の無さがチーム全体に緩みを招いてしまっていた。

その象徴が失点シーンだったと思う。

まず川崎の各選手へのチェックが甘い。最後の詰めを徹底してさえいれば防げたはずの失点。我那覇をどフリーにしてしまったのもそう。もう1つはポジショニングの甘さ。そんなにきつくはないクロスGKがキャッチするのかDFが弾くのか?どっちにしても中途半端であった。

レッズは前回得点できたことに味をしめたのか、パワープレーとサイドアタックに固執し始める。確かにPKをゲットするなど一定の効果はあったのだがワンパターンは否めない。

悪いときのレッズは「ポストプレーの為のポストプレー」や「サイドアタックの為のサイドアタック」といった<手段の目的化>がはっきり出てしまうことがある。今日はまさにそのパターンだった。

_630 川崎のDFは前回の教訓からかサイドに厚めに守備を張っており、反対にセンターの守りがワシントンのところを除いてルーズになっていたように見て取れた。

だからサイドアタックと中央突破を上手く連動させれば少なくとも点は取り負けなかったのではないかなと。いずれにしても読まれやすいアタックしか仕掛けることが出来なかった。

さらに追い討ちをかけるようにこの日のレッズは肝心な場面で集中力のつぼを外してしまっていた。全般ルーズながら肝心な場面で集中していた川崎と全体は抑えているが肝心なところで抜いてしまうレッズ。今日の結果はそこに差があったように思う。

1-2となり後がなくなったレッズは岡野とセルを投入するがこれが完全に裏目。岡野はともかくとして永井のポジションにセルではいくらなんでも荷が重過ぎる。

永井のポジションはリンクマンとゲームメークの両方をこなさなければならず、単一のタスクを消化するので一杯一杯のはずのセルがこなすには余りに過酷であった。

現にセルが絡めたシーンというのは殆どなかった。

そういった意味では長谷部のパフォーマンスには不満が残った。伸二もポンテもいない状況ならば存分にゲームメークに集中できるはず。なのに1.5列目の先輩に完全に後れを取ってしまい役割を全うすることが出来なかった。攻撃が単調に向かってしまったのは彼にも責任があるといえる。

やはり坪井抜きで川崎のトライアングルアタックを防ぎきるのは難しい。

となるとアタックの起点を潰すことが次の戦いのポイントになってくるのだが、今日の戦いでそこまでのポイントを掴み取ることが出来たかは微妙なところである。

_627 _629

                                      

主力数人が不在で強豪チームに当たるというのは今後も十分想定できることである。そういった中で今後の課題として出てきたのが「ベストでなければ出来ないことを減らすこと」だと思う。

多分これ以降ベストの状態で戦いに挑めるケースというのはそんなに出てこないと思う。何かしら欠けている要素がある中でも結果を残す為にはそのパーツを補う、あるいは新しいバージョンでもって上書きすることが必要で、そのためにはチーム全体の更なるボトムアップが求められる。

今日の敗戦はその教訓に繋がるものであるならば決して無駄なものではないと思う。

|

« 価値のない勝利 | Main | いよいよ開幕! »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23128/10437304

Listed below are links to weblogs that reference 彼我の差それは集中力:

» 川崎フロンターレが6年ぶり4強 ナビスコ杯準々決勝第2戦 [ブログで情報収集!Blog-Headline/sports]
「川崎フロンターレが6年ぶり4強 ナビスコ杯準々決勝第2戦」に関連するブログ記事から興味深いものを選んでみました。ぜひ読み比べしてみてください。 =... [Read More]

Tracked on June 08, 2006 at 09:59 PM

« 価値のない勝利 | Main | いよいよ開幕! »