年末大掃除に書棚を整理していたので何となく思いついたネタ。
自分の本の買い方は基本的には思いつき買いで、本屋の目立つところにある物を中心に買うことが多いのですが、マンガに限れば雑誌から興味を示すことが多いのか作家買いになることが多いようです。
書棚に多くある物=興味ある物=好きな物という図式のようなのでどういった系統が多いか挙げていくことにしましょう。
「少女ファイト」
最新刊も限定版・通常版両方買ってしまった。再三このブログで触れていますが、日本橋ヨヲコの作品は全て揃ってます。1人推してくれと言われたら真っ先に挙げたいけど、多分知っている人は10人いたら1人ぐらいかなあ?コミックアワードなどその筋での評価はべらぼうに高いけど世間的にはもう一押し欲しいという自分の好きな音楽と同じ興味の傾向を示してます。
この人の作品はキャラの生かし方が上手い。良い所・悪い所も丸ごと愛せるキャラクターを脇役まで含めてキチンと作ってうまく走らせている。作者が学校好きという事で高校が舞台の作品多いんだけど、自分が男子校出身だったからか羨ましいという部分も含めて「ああこういう10代をすごしていたらなあー」なんて思ってしまうところも感情移入できる理由なのかなという気がします。
セリフ・キャラ・描写どれもツボに入ってます。青臭いところも多いんだけどそれが鼻につかないのは描き方が上手いからなんでしょう。テンション低いときに読むとパワーが得られる作品。機会があったら読んで欲しいオススメ作。
あと少女ファイトを読むなら、「G戦場ヘヴンズドア」という1つ前の作になるのですがこれの1巻から通しで読むと繋がる面白みが堪能できます。
「おおきく振りかぶって」
ひぐちアサの作品も実は結構揃っていたりする。これも前に紹介した記憶ありなのですが、描写が緻密。野球というスポーツが技術や体力だけでなく駆け引きや人の心の揺れ動きも影響して来るんだという事が納得させられる。最近の巻ではカウント・イニングを引っ張るところが多くなり試合のテンポが遅くなっているのが少々残念だが、それでも興味をひきつけるのは描写の端々に「グッと来る場面」というのを効果的に盛り込んでいるからなんだろうなと思う。
スポーツものは主人公vs敵役という構図が多いが、最近は敵役である相手方もクローズアップしたものが出てきていてこのマンガもその1つ。敵・味方の関係を度外視していろいろな角度から楽しませてくれる。サッカー好きが野球マンガにはまるという点からも面白みが分かっていただけるかなと思います。
野球もので言えば「ラストイニング」も好きですね(買ってないので今回の選からは外れますが)。
「大奥」・「きのう何食べた?」
よしながふみは食べ物の描写が恐ろしく上手い。別の作で美味しいお店を紹介するというのがあるんですがそこに挙げた店に行ったら確かに上手かったし自分好みであった。ということで女性向けの作が多いのにシンパになった次第で。
大奥は映画化されますね。キャストは無難な選。あとはどう壊さずにボリュームをつけて仕上げるかですが、設定を男女逆転したというだけでキワモノ扱いするのだけは勘弁願いたいなと。愛憎渦巻くところは通常の大奥と同じですが、設定をパラレルワールドにしても歴史ものとしてキチンと辻褄をあわせているところに作者のこだわりを感じます。ボーイズものを描いていただけに男性の描写の綺麗さと女性の醜い部分を引き出すのは上手いというかさすがというか。
ゲイがジャムを作る話という形で糸井重里が紹介していた記憶があるのですが(しかもそれに触発されて自分も作ってみましたというのには笑った)、「きのう何食べた?」のメインは「料理」しかもいわゆる男の料理ではなく、夕飯のレパートリー増に一役買いそうな手の届きやすいものばかり。
夕飯作りと仕事のプロジェクトの妙味は同じであるというところに、料理は殆どやらないけど共感してしまいました。レシピ・作り方が大半を占めているのに単なる料理作品で終わらせずに物語を1作仕上げているところと、作り方や材料などさりげないところで作者のこだわりを垣間見せているところがいいなと。
「センゴク」
歴史モノの中でいま一番薦めたいのがコレ。
作を重ねるごとにきちんと画力を上げてきているのもいいのですが、歴史をただなぞるのではなく取材をしっかりとした上で作者の考察を交えながら違和感のない新説を混ぜ込んでいる(長篠の戦いの鉄砲3段構えに対しての異論etc.)。主人公の立身出世という切り口は変わらないが、ほとんど表舞台には出てこない地味な役回りにスポットを当てるというのは最近の歴史モノのスタンダードだったりするわけで、歴史好き・戦国時代好きであればちょっと冊数は多いですが読んでいただきたい作品。
「ちはやふる」
少女マンガですが、そのカテゴリーにおさめるには勿体無いなと。手にしたきっかけは何かで紹介されたかだったと記憶していますが読む毎良い作品だなと感じます。
百人一首って坊主めくりであったりとにかく覚えさせられたりという事で、古文同様馴染みにくい要素盛りだくさんなのですが、競技カルタの凄さや登場してくる人たちのパワフルさに圧倒されっぱなしで引き込み要素が満載。
少女マンガということで美形ぞろいなのはともかくとしてその辺が気にならない(美形ぞろいが泥臭く汗をかいているというのは一周回って好感が持てるものだったりします)熱を帯びたものはいいなと。色々な所で紹介されているようでいま一番ホットなところに置かれているマンガなのでいま読むべきかなと。
長くなったのでこの辺にしておきますか、個人的な好みでいえばあと浅野いにお(ソラニン・おやすみプンプンなど、あと短編集が地味に好きだったりする)やもやしもんの石川雅之もいいですね。あと1作薦めてくれといわれたらプラネテスを推しますね。この作品4巻で終わらせてしまったのが勿体無いと思う作品です。(宇宙モノでいうといまモーニングで連載中の宇宙兄弟も好きですな)
こうして挙げてみると結構あるけどやっぱりある方向に偏りがあるなと実感。少年誌掲載作はゼロ。そしてちょいメジャーばかりが揃うという所にミーハーでもマニアックでもない位置にいる自分の立ち居地が分かったりしますな。。。
そしてこれは誰とも共感できない話なのですが、私ワンピースの面白さが残念ながら全くもって理解できないのです。なぜあの作品はあんなに売れてしまうのでしょうか??良い作品で留まるのならまだ分かるんですがあそこまで爆発的に人気がある理由が分からず。
1度読んでみたのですがジャンプコミックスの金字塔作品の足元にも及ばない、とても読みづらいマンガだなと今でも感じています。あの読みづらいところ解読するには特殊な文法を会得しないといけないなと思うのですが、同じ思いをしている人は果たしているんでしょうかね?
まあそんな世間一般からみたらひねくれた位置にいる私がオススメするマンガ、興味ある方は一読いただけたら幸いです。
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