June 29, 2008

梃入れ

ゲルト・エンゲルスは梃子の入れ方を知らないようだ。

結局はっきりとした課題に対して明確な回答を出すことが出来ず、成すすべなく敗れてしまった。せめて引き分けていれば死中に活ありということで先に見出す要素もあっただろうが敗れたことで全てが瓦解。

ナビスコの敗戦も含めればチームの建て直しの猶予は十分あったはず。チャレンジングな仕掛けをしての上で敗れたのであればまだマシだったのにそれも無かった。

前回の書き込みで挙げた問題点に対しての回答は以下であった。

・高原とエジミウソンのコンビネーションは壊滅的でどちらか一方をベンチに落とさないと攻撃力の劣化は避けられない

→結局このコンビを継続。達也が欠場したのは確かに誤算であったが、永井を用いない理由は無かった。しかもエジミウソンが致命的に宜しくなく前半で替えるべきだったのに90分引っ張る不可解な采配。

・ポンテが戻ってきたことにより闘莉王の起用法を再考する必要がある(闘莉王を攻撃の推進役としていると過程した場合の話)

→これもボランチでの起用を継続。しかも相性が決定的に悪い啓太とのコンビ。しかも代表で抜けたことで周囲とのコンビネーションもままならず存在感は最後まで無かった。ボランチ起用が決定的に裏目となった。

・闘莉王がCBに戻るという事は必然的に阿部のポジションも変更する必要がある(つまりDFラインの再構築が必要)

→前述の通りボランチ起用継続により阿部をセンターに固定。しかし神通力は通じず。(セットプレーでのポジショニングと得点力は見事であったが)

・堤はCBとしての才は乏しく左SBとして特化させないと今後厳しくなってしまうことを露呈

→パフォーマンスが落ちたことを考慮してか、あるいは坪井を復活させるための施策なのかベンチ落ち。坪井のフィードに不満の声多数であったが昨日のような試合の場合、堤が乏しい1対1の力でどこまで柏の攻撃を抑えられたかは疑問。

・どうやら夏場の外国籍選手の補強は無い見込み(この時点で噂すら無く細貝・堤の台頭が補強論を減退させていることは確実)

→試合とは関係が無い話ですが、どうやら補強は無い(公の場で「来年の2月」が視野に入っているという話をしたあたりお茶を濁される公算が大きい)かなと。課題明白なのに決断力が乏しいのは社長・GM共に前任者と大きく異なる点。見えない課題にメスを入れろというのなら分かるが明らかに遅きに失している。

・好調を維持している梅崎と復帰するポンテの並存を検討する必要が出てきた

→3バックに固執したために梅崎がベンチ落ち。ポンテの試合勘を支えてかつ運動量でかき回せる素材の梅崎を下げてしまっては中盤の減退もやむなし。

ということで1つとしてポジティブな回答を出せなかったエンゲルス。試合もその通りマイナスになってしまったのはもっと悲しい(せめてどこかしらで素人の見立ての甘さを突くプロとしての意地を見せて欲しかった)。

システムもいじらず、名前で人を当てはめていって上手く行ったためしは無い。ギドもそうであった揃った瞬間にポカを犯す。この傾向は変わっていないと言うのがもっとショックであった。エンゲルスはやはり再建には適している(もっといえば混乱を収束させる短期的な采配には)が中・長期的な視野でもって組織を構築するのは適していないのではないか?その疑問に拍車がかかってしまった。

人材起用・組織の構築共に過渡期に入ったレッズを下降させずに次のステップに進ませるには今がチャンスと言える。いわば屈む時期であり組織をジャンプアップさせるために雌伏をする時期だと考える。

長いシーズンの最終結果を得てかつ先々に繋がるスタイルを手にするためには目先の数試合は先行投資(選手起用基準の変更)に使いチャレンジ(システム・戦術の梃入れ)をするべきである。トライ&エラーのエラーしか得られなくても、無策の敗戦よりは得るものも多いはずだし周囲の共感も得られるはずである。

個の復調に頼るしかない現状を少しでも改善させようという姿勢が見えてくればまだいいのだが今のところその気配はなさそうである。スタジアムの不満は恐らくそこにあるのではないだろうか?

次節はFC東京。レッズの最も苦手とするスタイルを前面に押し出してくるチームに無策で挑むのは丸腰で戦場に挑むのと同じである。エンゲルスは今一度所持品の再点検をするべきではないのだろうか?

| | Comments (2)

June 09, 2008

課題再認識

う~ん大敗は時に良薬になることもあるけど、選手の俯き加減を考えると劇薬かな?などと考えてしまった。

何しろ落ち込みのペースが速すぎる。とても幻ではあったが逆転できたとは考えにくい結末となってしまった。要は軌道修正が可能な人材(つまりはピッチ上のリーダータイプ)が不在だったという事を図らずも浮き彫りにしてしまった。

そういう素材は皆代表組かはたまたレッズを去ってしまった選手に集約されているという事だといえる。

アウェー名古屋戦からの3試合はこれまでのレッズのストロングポイントが特定の個の特定の才能に寄りかかるところが大きいという事を再認識させられてしまった。特定の個がそのほかを引っ張って強くしていくと言う構図はここ数年に限った話ではなく、過去の躍進の時もそうで「強くなった」の影には必ずインパクトの強い選手がいた。

近年上位に留まっていられるのはそういった個を持った選手が複数人いたことと幸いにしてこの影に留まっていた選手の能力が上位に進出して揉まれた事で強化されたことにあるといって良い。

ただ不思議なのはいつの間に阿部への依存度が高くなってしまったのだろうか?ということ。よく考えてみれば阿部も闘莉王もいない中でこれまでは戦えて来たはずなのである(05年・06年の天皇杯はDFメンバーの欠けは今と同じだった)。

なのにあそこまでズタボロなのはDFだけではなくボランチを含めた中盤とのバランスにあるのかなと。やはり啓太-長谷部が形成していたセンターの網は相当に強固でこことバランスが取れていたからこそ十分戦えていたのだろう。

あと疑問だったのがなぜ今日も3バックだったのかなと。3バックだとグランパスが有利に戦えてしまうというのは豊田での戦いが証明している。高橋を起用したのだからグランパスが不得手としている戦術を採用しなければ勝機は見出せないはずである。

今後の選手起用。それは怪我人の復帰と代表組の帰還後どのように戦うかであるが、

・高原とエジミウソンのコンビネーションは壊滅的でどちらか一方をベンチに落とさないと攻撃力の劣化は避けられない

・ポンテが戻ってきたことにより闘莉王の起用法を再考する必要がある(闘莉王を攻撃の推進役としていると過程した場合の話)

・闘莉王がCBに戻るという事は必然的に阿部のポジションも変更する必要がある(つまりDFラインの再構築が必要)

・堤はCBとしての才は乏しく左SBとして特化させないと今後厳しくなってしまうことを露呈

・どうやら夏場の外国籍選手の補強は無い見込み(この時点で噂すら無く細貝・堤の台頭が補強論を減退させていることは確実)

・好調を維持している梅崎と復帰するポンテの並存を検討する必要が出てきた

・TOP下2枚使う場合必然的にFWの競争が厳しくなる

などの要素を考える必要がある。サイドにしても高橋が出てきたのはいいが平川・アレックスの存在を忘れてはならない。

一見良い要素(つまりは競争が激しくなる)に見えるが現状のレッズだとピース合わせに時間をとられてしまったら即エンドとなってしまう。

エンゲルスは結局個の組み合わせで勝負してくると思うが、戦術の再構築を施さないまま課題を引っ張り続けてしまう姿勢には疑問が出てくる。

せめてセンターラインの再構築だけでも図って欲しいのだがそれも厳しいかな?

<現状で思う理想形(あくまでも個人的な考え)>

   高原    達也

梅崎          ポンテ

    啓太  細貝

堤  闘莉王 阿部  山田(暢)

       都築

ベンチ:山岸 堀之内 平川 相馬 永井 エジミウソン(+その時調子の良い若手)

かな。上記の問題点の「良いとこ取り」をするならこの陣形しかないかなと。

闘莉王をアンカーに使うという手もありますが、新加入の高原・エジミウソン・梅崎を単純に並び立たせるのは苦しいかなと思います。今のレッズのスタイルだとね。

3バックを維持するのであれば常にポンテ・梅崎の競争が待っており、一番変化を付けられるこの2人をフォーメーションを理由にどちらかを落とすのはもったいないと思います。

1TOP2シャドーにするという手もあるが1TOPに向く人材がいない上に(強いて言えば高原だが)、今度は永井・達也のどちらかが泣くことになる。それはそれでもったいないと言えるのかなと。

戦術の再構築・センターラインの再構築が無理ならばせめて「最良の組み合わせ」だけでもレイソル戦までに決めておいて欲しい。幸い頑迷なオジェックとは違って悪いと思う部分を切ることがエンゲルスは出来ているので。

あと気になったのが将来を担う若手を起用するのはいいのだが、一方で西澤や小池あるいは今期のルーキーの橋本・林・高崎をもう少し積極的に用いてもいいのではないか?それとも彼らはTOPの水準には及んでいないのか?近藤に至っては1度も使われていない。ナビスコなら起用されると踏んでいたのだが、1対1の素養は堤よりも上だが器用さで劣る部分を踏まえてなのだろうか?

まだサテライトをちゃんと見ていないのでなんともいえない話ではあるのですが。 

| | Comments (0)

May 18, 2008

内容と結果のアンバランス

暴動とジャッジは切り離して純粋に試合の中身に絞ってコメントしたいと思います。

2失点目のポカが全てだったかなと。

PKに対しての無用のアピール。この間にするべきは抗議ではなく「プレーを切ること」。ここで前線に放り込まれてしまったことが失点に繋がってしまった。さらにスローインに対しての緩慢なプレー。何度同じミスを繰り返すのか?

イエローをもらってもいいからプロフェショナルファールで凌げば済んだところを、意味も無く攻め込まれて失点。

もう1つは0-1のあとの攻勢を生かせなかったこと。ここで得点を取って追いつけばスタートからのいい流れを持続して押し切ることが出来たかもしれなかったのにことごとく不意にしてしまった。

万全ではない闘莉王を責める気は無いが、エジミウソンには閉口。もう少し独善的に相手に脅威となるプレーをしないと相手に読まれてしまう。高原がシュートチャンスを潰してでも相手をひきつけているのだから、そこを生かす圧力を見せて欲しかったがそれもなくチャンスも吹かしてしまう。

エメやワシントンはエゴが強くそれが個のサッカーを推し進めてしまうという問題もあったが、点が欲しい局面でしっかりと点を奪うことが出来ていた。となると彼らのようなパワーを持ちかつ組織の部分に視野を広げることが出来る選手が今のレッズに求めるプラスアルファという事になるか?

DFはバレーに意識を割きすぎていたような感じがした。阿部のカバーリングを信じてもう少し2列目のアタックに対して厳しく行ってほしい場面も多かった。遠藤のミドルはFWに対しての過剰なマークから生まれたスペースを突かれたもの。ここはガンバがしたたかだったというのもあるが。

サイドを基点に攻めるという気迫は十分に見せてもらったが結果がそれに追いつかない。先週は守り抜くスタイルで結果を残した。いいサッカーはどちらと問われたら間違いなく前者だが、結果という部分を考えると後者のサッカーを貫いたほうが自然ではないかと勘繰りたくなってしまう。

いい内容は続かないが、結果は裏切らない。

レッズは好内容のゲームをふとしたミスから落としてしまい内容が良化するチャンスをたびたび逸してしまって今に至っている。

恐らく今回の敗戦でまた何度目かのチャンスを失ってしまったといえる(結局守り抜くスタイルの方が性に合っているということ)。スタイルチェンジを図るのは識者が考えるほど簡単ではないという事が図らずも証明されてしまった敗戦といえる。

せめてもの救いは主審のジャッジなどでエキサイトしたことで、選手が下を向かずに済みショックを引きずる不安がないまま終われたことだといえる。

内容と結果のバランスをどこで取るか。現状の陣容ではたとえつまらないと言われても結果を出してきたスタイルを貫く覚悟を持つ必要がある。

エンゲルスが組織・戦術という部分に梃子を入れない限りは、内容の良化は新しい個が出てくるのを待つしかないといえる。あとはこれをフロント・サポーター個々がどう評価するかだと思う。

| | Comments (2)

May 07, 2008

勝ち点に繋がるベンチワーク

変則スケジュールのGW連戦の中、勝ち点を順調に積み上げているレッズ。

ヴィッセル戦は評価が分かれる試合だったかなと。現地ではそれほど悲壮感はなく純粋に健闘を称える部分もあり、個人的にも安定した試合運びが出来たかなという感じであった。

ポイントになったのがDFラインの変化とベンチワーク。

興味深かったのが阿部がセンターに入ったこと。エンゲルス体制以降堀之内をセンターに堤が右で阿部が左に張っていたがあまり適材適所な起用には感じられなかった。これが阿部センター、左が堤・右が堀之内となったことでバランスの悪さが改善される。

阿部は闘莉王と同じで3次元でポジションを取ることができる選手。つまり「高さ」の要素もキチンと計算に入れかつ次のプレーを先読みすることが出来る為、カバーリングも適切に出来るしラインコントロールもスムーズに出来るということ。

左ストッパーもかなり高次元のプレーをしているのだが1対1の応対が本職の選手に比べると弱いため抜かれるリスクがあったが、センターに入ることでその課題も払拭される。さらに堤は元々左SBを経験していたので左足を使うプレーに違和感がない。堀之内は1対1の粘り強さが身上なので今の陣形はある種理にかなったものといえる。

ヴィッセル戦・ジェフ戦とばたつきがぐっと減ったのはポジションチェンジが影響しているといえる。

もう1つはベンチワーク。ポイントになったのが永井をためらい無く右で起用したことにある。安定感がありながら押しが弱くて点に結びつかなかったヴィッセル戦で流れを変えたのが梅崎投入と永井の右サイドへのポジション変更。これでレッズペースになり得点したのだが皮肉にもここで動いてしまったことで右サイド裏にスペースが出来てしまいそこを活用されて同点に追いつかれてしまったのだが。

閉塞的な状態のまま0-0になってしまったのが去年のレッズ。動いてリスクを冒したことで1-1となったのが今年のレッズ。どっちがいいかは好みがあると思うが流れを考えると今の段階では後者の方が健全という事なのでしょう(ケースによってはつまらないと揶揄されてもスコアレスドローの方がいい場合もあります)。

さてジェフ戦。この試合のポイントもベンチワークだったのかなと。永井右サイドに固執しなかったことが結果として3-0の快勝に繋がったといえる。

まだ前線のコンビネーションが確立されていないのが問題なのですが、少なくともチーム全体でコンビネーションを使って崩そうという「意図」は垣間見れる。後はそれがどう具現化していくか。この試合もちぐはぐとした部分は残っており、いい崩しのときに中の状態が悪く、中の選手がいいポジションにいるときに限って崩しの質は悪かった。

エジミウソンはまだ個性を出す場面と組織に同調する場面の使い分けがスムーズでなく、かつてのエメ・ワシのような「脅威」を相手に与えるまでに至っていない(相手に脅威を与えるというのもあるが、彼がボールを持ったときにサポーターを盛り上がらせるものをまだ出せていないといったほうが適切か)。

高原は一時期の状態から脱出して泥臭いタスクを黙々とこなすことで存在感を出そうとしているがあくまで高原はスコアラーなのであり、やはり得点を取ることを目的としたプレーに集中して欲しいというのが本音。まだ周囲とかみ合っていない状況で多くを求めるのは酷か。前にも言ったがタメが作れる選手、ポンテ・アレックスが戻ってこないと本来の高原の姿は見えてこないか?

んで永井の右サイド起用なのだが、結果は失敗に終わる。相手がスクランブルな状況でこそ威力を発揮するものでありフラットな状態ではリスクになる右サイド裏のスペースを相手に狙われるだけとなってしまい、全体のリズムがどうしても崩れてしまう。

ここで良かったのが、この起用を前半途中の段階でキチンと見切りをつけて梅崎とポジションチェンジをして乗り切ったことにある。TOP下では持ち味を出しにくい梅崎を180度限定のサイドに持っていったことは良策といえる。永井もTOP下でリンクマンをこなしたほうがしっくり来るようでここからレッズの一方的なペースとなる。

ただ攻撃1つ1つはそれほど威力が無く、点が入らなければ去年の二の舞になるところではあったが。

ここを打開したのが闘莉王であり、後半からの細貝投入である。

怪我でベンチスタートという事であったが、この細貝が後半輝きを放つ。何しろ縦に積極的に動く動く。ジェフが前から仕掛けてこなかったのでとにかく勇気を持って前に仕掛けにいったことで前線の負担が軽減。

ここに闘莉王が持つ攻撃推進力と、下手なFWよりも鋭い嗅覚を持つポジション取りがリンクしてくる。先制点は堤の左ストッパー起用が功を奏したというのも見逃せない要素。

先制すれば後はワンサイド。ボール回しもスムーズにサイドから意識的に崩して得点を重ねて勝利を収めることが出来た。

去年の今頃はドロー無間地獄。その要因は個人に極端なまでに依存したことにより点が積み重ならないことにあった。エンゲルス就任以降ナビスコも入れると3得点以上取った試合は5試合目。2得点も3試合あったから得点力はかなり向上している。

オジェックの時はどんな相手にも2点取ることすら難しかったことを考えると、格段に改善されたといっていい。しかもポンテ・アレックス・啓太・坪井がいないし、去年大車輪の達也もいない。ストライカーはいまだ本領発揮といえず、しかも違いを生み出せていた長谷部や伸二も抜けてしまったし怪我人も日替わりで出る状況。

そんな中でも適材適所の起用と若手の抜擢でどうにか連戦を乗り越えられそうな状況に持っていけたのは単にベンチワークの巧みさにあるのかなと。闘莉王・阿部・細貝・都築といった個人の活躍も見逃せないが指揮官が状況をキチンと分析し即行動に移せていることが勝ち点に繋がっているといえる。

問題はこの後。粗があっても下位チームならば凌げるが、フロンターレ・ガンバはその点は見逃すはずは無い。離脱者の復帰は難しく現状の陣容でこの2試合をどう乗り越えるか?さらにその後には予選通過へ待ったなしのナビスコも残っている。若手選手にとってはまたとないチャンスか?細貝・堤にとってはこの状況こそが選手としてワンランクアップするために必要な要素。

去年はガンバの個の力にズタズタにされていたが今年はどれだけ成長したか?あるいは今後の伸びしろを図る意味でもこの後の試合は注目である。

ジェフはどうしたのであろうか?あまりちゃんと見ていなかったのだが、傍目には「頑張っているけど結果が付いて来ない」のかなあと思っていたのだがこの日のジェフは「頑張らないから結果が付かない」という当たり前の状態であった。

個・組織共に健全ではない状況。もっと2列目からいやらしく仕掛けてくるのかと思ったら中央で張る選手が誰もいないので飛び込むことすら出来ない。ディフェンスも引くことすら出来ずプレッシャーに動じてミスの連発。

オシムが積み上げたものはあれだけ苦労したのに、崩壊寸前である。何より選手起用も?の連続。サイドアタッカーがただでさえいないのに坂本を起用しなかったのはなぜか?怪我の巻は致し方ないにしても、谷澤や新居といったレッズのDFにしてみたら「嫌だなあ」と思うような選手を使ってこないのは不思議としか言いようが無い。

レッズの自滅狙いだとすれば余りにも消極的。目先の勝利の為に小細工を弄してくるチームはあまり良いとはいえないが、そういう策すらない状況で丸腰で挑んでしまっては選手の心が折れてしまうのも道理。この日のジェフは先に繋がらない負け方をしてしまった。それが一番の問題である。

| | Comments (0)

April 30, 2008

まだ落ち着かず

コンサ相手にまさかの乱打戦といっては相手に失礼か?

8人のブロックをいかにして崩すかという昨年来の課題にどう向き合うか?という視点で観戦したのだが予想外の点の取り合いに拍子抜けしたというか。。。

要はコンサドーレはきちんと仕掛けてきたという事。引くことを前提にしていたせいかやや前にかかっていて選手間の距離が開いていたレッズは相手を捕まえることが出来ない。なもんで失点は自明の理かなと。

相変わらずな立ち上がりに辟易していたのだが、阿部のミドルシュートのバウンドを相手GKが痛恨のキャッチミス。難なく同点に出来たのはよかったのだが棚ボタの喜びは長続きしないものでその後セットプレーから相手のCBにノーマークという失態をやらかしあっさりリードを許してしまう。

とにかく全般的にマーキングが緩かった。逆転した後もそうで向こうにアタッカーが1人いたらひとたまりも無かった。8人ブロックもそうだが2列目からダイアゴナルに走りこまれるのも苦手。堀之内・堤は特にマークのバランスが宜しくなかった。

それでも勝利を手に出来たのは前節の勝利で前線の機能が改善し、チーム全体でボールがある程度回るようになったことにある。高原のボールの無いところでの動きが良くなったことでマークが分散。これに前節もそうだが動く選手(梅崎・細貝)が連動しチャンスを量産していた。

ただまだ細部でミスが多くせっかくチャンスの芽になりかけてもプレーミスで不意にするケースは変わらずであった。コンサドーレの守備ブロックはそれほど強固ではなかっただけに早い段階でリードを奪ってベンチの若手を試す機会を作るぐらいの余裕は見せて欲しかったがそれは贅沢な要求か?

サイドアタックも前節よりは改善。まあこれも相手のサイドスペースの穴埋めが徹底されていなかったこともあるのだが全般的に良化傾向にあるのは間違いない。

後は闘莉王を早く元の位置の戻せる状態に持っていくことか?これは怪我人の回復を待つかシステムを微調整するしかないのだけれど、闘莉王自体は運動量やキープの面で本職のボランチの選手よりも劣る部分が大きくそれが前半スタート後の低調に繋がってしまっている。90分通して安定したサッカーを目指すにはやはりリンクマンと散らし役を闘莉王ではなくほかの選手に託すべき。

ともあれ予想以上にチーム状態が上向きつつあり、この連戦の中で課題を見つけながら潰していければ良いのではないかなと。ただ「ブロックで引いた相手を崩す」という課題への成果はお預けになってしまったことが残念。

久々のコンサドーレ戦。当然前回対戦時のメンバーは残っておらず、戦術も大きく変化してしまっていた。目指すサッカーは「アルディージャスタイル」つまり3ラインを基調にブロックで守備網を形成して安定感を高める。今日のコンサドーレはその亜流版といっていいか?

組織力としては時間をかけて熟成した形跡が無く、ゾーンというよりも脅威となる選手に早めにチェックに行って潰すという感じでしかもそれが粗いためファールで逆に相手にチャンスを与えることになっていた(今日の主審は相手のチェックにキチンと笛を吹いていた。これも隠れた勝因)。

もう少しスペースをふさいでくるかと思ったが序盤の攻勢でいけると思ったのか、半端に前に仕掛けにいったことで安定感を欠いてしまっていたのは皮肉な話。

FW不足はそれほど問題に感じなかったが、DFラインの安定感が足りていないのは今後を考えると不安材料か?何しろ1対1では劣る部分が大きいのだからまして昨年とごっそり入れ替えてしまっているDFラインのバランスの悪さはもっと問題視するべき。

2列目からの旺盛な仕掛けは良かったが、これも意識的に継続していかないとレッズマジックで反対に低迷の元凶になりかねない。

| | Comments (0)

April 29, 2008

進化半ば

サンガ戦は負け試合を正直覚悟していました。

この試合最大の収穫は「選手交代を使わずに軌道修正できたこと」

試合開始前から吹く風。

風下を選択すれば凌いで後半勝負。

風上を選択すれば前半勝負の短期決戦。

どちらにするのか注目でしたが結局前者に。

サンガはロングボール戦法で崩しにいくというのはナビスコ2試合で示していたので今更驚きもない。多分レッズのDF陣は読めていたと思います。だから押されていたけど決定的シーンは少なかったような。

問題は守備よりも攻撃。収まりどころがない攻撃と運動量の少ない中盤。サイドアタックはことごとく不発で点が入る要素が全く見られない。しかもシジクレイがいないというのにだ。

要因はいくつかあるが、渡辺大剛のアタックを警戒して中庸なポジション取りしか出来ない暢久と、せっかくアタックが仕掛けやすい左サイドに入ったにもかかわらずミスを連発する平川。エジミウソンは相変わらずランをしないし、闘莉王は空回りの連続。

現状システムの問題点が一気に噴出したような戦いぶりは、大勝したが改善するにはかなりの時間を要するか?

それでも何とかなったのは前述のとおりDFラインが動じなかったこと。これに支えられたのか永井と細貝が状況を打破しようと単独で走り始める。高原もそれに呼応するように前線に位置取りを変えたおかげで中盤の選手が走るスペースが出来る。そこに永井・細貝・阿部が絡んできたことでチャンスが生まれたのである(そういった意味ではサッカー脳・状況判断力に優れているのはエジよりも高原であるといえる)。

これで状況改善したのが後半立ち上がり。前半よりも明らかに動きと玉回しの連動性が良くなった。

さらに追い風になったのがサンガの攻撃の軸となっていた田原が報復行為で退場したこと。前節主審トラブルがあったためか全体がナーバスになってしまったことが運のつき。勝っている状況ならともかく、イーブンの状況でジャッジに気を取られてしまっては集中切れも致し方ない(反対に勝っている状況なら結束が固まって逃げ切れることが多いのだが)。

4点取れたのは存外の結果だが、最初に挙げたとおり本来であれば選手交代で梃入れを図るべき局面を微調整で凌ぎチャンスを手繰り寄せたのは組織としての収穫である。

特定の個に依存する状況にさほど変化は無いが、チームとして勝ち点獲得に向けて軌道修正できるようになれば再び変化のチャンスは来るはず。GWの地獄の連戦(鹿島に限らず全チームこの連戦は厳しいです)の中でそれを望むのは酷かもしれないが、プレーメーカーのポンテ・アレックスが復帰する前に手がかりを掴んで欲しいもの。

2人が戻ると結局個の力に頼る場面が多くなってしまうはず。ゲルトには組織で崩す方向にチームをオーガナイズし続ける必要がある。そうでないと前任の2人の指揮官となんら変わりはない。

ベンチワークで凌ぐのには限界がある。チームを良化させる為には、リスク覚悟でこれまでの積み上げたものを修正(決して崩すわけではない)していく必要があるかなと(誤解を恐れずに言えば現時点ではまだ首位にならなくてもいい。首位と付かず離れずのところにいさえすればまだリスクと相殺可能な勝ち点の余幅はあります)。

| | Comments (0)

April 07, 2008

勝利への一体感と適材適所

勝利へというよりも勝ち点3という「結果」に対しての執念が実った瞬間であった。

2試合続けての逆転勝利。しかも鬼門の東海遠征での出来事なわけだから達成感もひとしおといったところであるが、そこに至るまでの経緯などを考えると手放しでは喜べない。

エスパルス戦の前半もそうだったらしいが、ジュビロ戦前半はまさに「負けパターン」そのもの。

高原と啓太が復帰したが、人は代わっても戦術は変えず闘莉王システムを採用したのだが前半に関してはこれが裏目。高原はリアルストライカーとなってはじめて持ち味を発揮するのだが人を背負い繋ぐ役目を負わされては持ち味半減。

要は高原に永井の役目(=リンクマン)を任せていたのだが持ち味が全く違う選手にリンクマンを任せても逆効果になるだけ。また高原自身もメディアが持ち上げるほどフィジカルにキレがあるわけでもなくブレーキになってしまっていた。

これが闘莉王システムに支障をきたす原因になったわけだが、開始早々駒野にぶち破られて失点してしまったのも逆効果となってしまう。土台になるべき闘莉王が自分の判断で前へと上がってしまい後方の選手が上がって来るタイミングを逸してしまったことで統一感がなくなってしまう。

闘莉王の独断に問題があるというよりも永井がいないことにより、前線に「タメ」がなくなってしまったことに問題がある。もっといえば永井以外にタメを演出できる選手がいないことに問題があるといったほうがいいのか?この件については達也やポンテが復帰するのを待つか永井の腰の爆弾が破裂してしまわないことを祈るのみである。

もう1つ問題があるとすれば永井や闘莉王といった個の存在にサイドの趨勢が託されてしまうことにあるか。3バックシステムを継続しているから仕方がないのだが、相手や自チームの特定の選手に依存する傾向が強いのはシステム・戦術がその傾向にあるという事を示している。

選手もサポーターも求めているのは後半20分以降のあのサッカーである。一体感が垣間見れたあの時間を出来る限り長くするためには、タメとフリーランをもっと増やすことにある。

さてエンゲルス就任以降右肩上がりに成績を伸ばしている。さらに若手の積極登用・状況を的確に察したベンチワークなどなど前任者が引き起こした「閉塞感」を打破する采配には一応の支持を得られているようだが、これがあくまで前任者の逆の施策が功を奏しているいわばリアクション采配に近い。

エンゲルスは適材適所を見抜く力があり(だからコーチに適しているのだが)各選手がどういう仕事をするのが最も生きるのかを見抜いているのだが、根本的にはレッズが抱えている問題である「システム・戦術」の部分にそろそろメスを入れてスタイルのマイナーチェンジを図らないとまた同じ悩みにぶち当たってしまう可能性が高い。

今のレッズは

・山田は本人の希望如何に関わらずサイドで起用したほうが良い

・高原はTOPで使う。しかもスコアラーに専念させる(ゲームメークに関与させない)

・闘莉王はフリーマンと考える(ラインコントロールや捌く仕事は不向き)

・梅崎は作る仕事ではなく刺激を与える仕事をさせる

・永井はFWではなくポンテの代役=リンクマンが適任

であるといえる。結局、捌き役とポストマンが不在であることが痛手となっているわけですな。だから闘莉王がシャドーに入るという常識を打ち破る作戦が功を奏したといえるわけです。ただしその作戦も決して型破りなものではなくキチンと後方の支えに細貝を投入し、リンクマンの永井を時間限定で突っ込んでタメと繋ぎを生み出したのである。

もう1つ今のレッズはラインコントロールの主導権が最終ラインではなくサイドスペースによって決まってしまっている。闘莉王ボランチ起用の最大の問題点は彼が上がった時にできるサイドスペースにある。これをケアできる選手がCBになってしまうことで守備ラインが手薄になり劣勢を強いられてしまうのである。

これを改善するには4バックの導入を本腰を入れて考える必要がある。

           エジミウソン(高原)

       梅崎            永井

       啓太            細貝

             闘莉王

    阿部   堀之内   堤(坪井)  山田

              GK

4バックといっても阿部を左に張らせた去年もあった変則4バックなら非現実的な話ではない。山田が最も生きるポジションは4バックの右。ここに山田を託すことでサイドスペースの問題が無くなり中盤の選手はある程度「前」に専念できる。

4バックは闘莉王の存在が問題(彼は背後を気にするあまりラインを下げ目に設定する傾向が強い)だが、彼がフリーマンと化した今はその点を気にする必要は無い。純粋な左SB不在の問題は阿部の存在が消してくれる。また堤もこのポジションが出来るはずなので坪井の存在も生きてくる。

中盤のタクトは闘莉王が握る。彼がプッシュアップすれば前の2人がアンカーになり、阿部・山田がサイドを上がればどちらか1人がケアすると非常に合理的な攻守の入れ替えが実現するはずである。

今のレッズの前線は運動量が鍵を握っており、梅崎・永井の存在が肝になってくる。彼らが労を惜しまないからこそ得点力が回復しているのだから変則4-3-3のキーマンはこのシャドーのポジションにあるといっていいかなと。

スコアラーはもったいないがエジミウソン・高原の争いになるか。

適材適所の条件を生かしつつ、かつ非現実的でない(ある種可能性の高い)システムだと思うのだが。少なくとも鹿島は短い時間でサイドスペースを抉る攻めを繰り出してくるチームなだけに、今の課題を放置したままでは次節の決戦は相当長い時間防戦を強いられることになってしまう。敗北は許されないだけに早期に打開策を見出してもらいたいものである。

| | Comments (2)

March 31, 2008

気持ちで掴んだ勝利

細部に粗があったのは仕方が無い。失点を気にして下がり気味のDF。でもそれを上回る執念が実った格好となった。

気持ちの良い勝利。1つの勝ちをがつがつと追い求めていくというのは久しぶりだったが、選手の前への気持ちは感じ取れたのが何よりの収穫だった。

サプライズのスタメン。坪井→堤が意外だったし、闘莉王をボランチにするという奇策に打ったり木曜日に試合をした細貝・梅崎をためらい無くベンチスタートにするなど調子を重視するエンゲルスのベンチワークが垣間見れたスタメンであった。

前半の前半は文句の付けようのない出来。攻め上がりを気にする闘莉王がボランチに入ったことで前への姿勢が強調され仕掛けていくシーンに繋がったのかなと。ただし細部を見ると両サイドの展開やDFラインとのバランスなど粗が目立つシーンもあった。今日の勝因の1つは新潟がその隙に付け込まなかった事にある。

啓太が負傷離脱。今シーズンはどうも精彩を欠くところが目立っていた啓太。昨年フル稼働の疲労をひきずっているような感じに見て取れた。大事に至らなければいいのだが・・・。

代わって入った細貝は変則的なポジションにもすぐさま順応。改めて彼のサッカー脳の素晴らしさを物語っているプレーであった。ただ周囲が徐々にトーンダウン。新潟にボールを持たれる時間が続く。

嫌な流れを変えたのは相馬だった。寒い中でトーンダウンする寸前に見せた鮮烈なシュート。荒削りだけど前への意識はきわめて高い。そんな彼が放ったシュートだから枠に飛んで言ったのであろう。そしてもう1つの勝因は矢野貴章の打点の高いヘディングをギリギリのところで掻き出した阿部のファインプレーにある。

京都戦がそうだったが先制で勢いに乗る前に失点をするのは流れとして非常に良くない。しかも低調な時期はリードしている時間が短いことで悪循環にはまっていくわけで、失点を防いで前半を終了したのは非常に大きかったといえる。

そして後半開始早々の追加点。縦パスとワンツーが絶妙に絡み合う。そしてエジミウソンのポストプレー。利他的な動きはワシントンには出来なかったこと。多分ああいうプレーを周囲は期待していたのだと思う。スペースへ動き出したほうがチャンスに繋がるのは明白。それを瞬時に察知し実行したエジミウソンの隠れた技が利いた得点シーンだったといえる。

後はカウンターから仕掛けていけばいいお決まりの展開。ただオジェックの頃は縦に速いシーンというのが極めて少なく久々だったといえる。永井が良かったし、その後に入った梅崎が非常に気持ちのいいプレーを見せてくれた。あそこまで与えられたタスクをキチンとこなせるのであればレギュラー取りもそう遠くは無い話といえる。

バックラインや前線からの守備など全体が連動してかつてのような安定感を取り戻すにはもう少し紆余曲折がかかると見たほうがいいと思う。今日のサッカーが来週も継続できるかその保証はまだ無いといえる。闘莉王ボランチはある種、奇策といえる。彼自身が積極的に左右に動けない以上バランスを欠いたままとなり安定した戦いを求めるには厳しい状況。

闘莉王の存在はあくまで「主体的に仕掛けること」の重要性を伝播することにあり、奇策の象徴では決して無い。誰が入っても前から仕掛けて潰していくことの大事さを踏襲する必要がありだからこそ闘莉王の攻め上がりが脅威となるのだ。

そのためにはポジションに関係なくコンセプトを貫けるかどうかにかかってくるし、その思いが一致する時間を増やすことにあると思う。

新潟は組織性の高さは見せたが全体に遠慮が目立った。特に外国人2人が沈黙したままというのは問題。マルシオ・リシャルデスの不在が大きいと思われる。彼が攻撃を引っ張りセットプレーで相手に脅威を与えていることがどれだけ大きいか。離脱者が多い中で敵ながら彼の存在感の大きさを感じた試合でした。

| | Comments (0)

March 16, 2008

衝撃の展開に

グランパス戦の惨敗も吹き飛ぶような展開。

オジェック解任ですか。

まあ止むなしといわざるを得ないでしょう。何しろチームとしての体をなしていなかったわけで「いったい何をしていたんだ」と勘繰らざるを得ないような状況に追い込まれてしまっては、何かしらカンフル剤のようなものを投入しない限りはどうにも回らなくなるのは必然でしたから。

それにしても2試合で決断。決断に至るまでのプロセスは去年のV逸も含めてだと思うのですがCWCからグランパス戦の間に劣化したチームを立て直すのはオジェックでは無理だろうと判断したのは現時点では英断かなと思います。

このままでは内紛が出るのも必至だし、サポーターの不満からまた次の問題が出てきてもおかしくない状況、まさにいつか来た道ですよ。

個人的にはシーズン中の指揮官交代はデメリットのほうが多いと考えています。たいていその決断は誤った根拠によるものか即断的なものが多く、「解任後・交代後」をさほど考えていないことが多いからなんですが今回も「エンゲルス後」がカギになるといっていいでしょう。

社長のコメントを見る限りではエンゲルスは暫定ではないという感じでしたが、外国籍選手同様に指揮官も夏場であれば調達しやすいわけでチームをワンランクスケールアップさせるためにエンゲルスを繋ぎにしてきちんと新しいレッズのビジョンを構築するに足る人材を招聘するというプランニングが描ければ面白いのですが、まずはエンゲルスにどう立て直してもらうかが先決かなと。

エンゲルスは過去の実績では監督というよりもコーチのほうが適しているタイプの指揮官ですが、人身掌握に長けている分選手のモチベーションアップが期待でき、まずその流れを利用して立て直しを図るのでしょう。勢いが戻ってくれば勝ち点も取れると踏んでいるのかなと。

だが中期・長期的にはそれでは結局元に戻ってしまう(ギドが最後まで自分のスタイルを作れなかったのと同様)のでその勢いがあるうちにチームそのものをビルディングアップできる指揮官をリサーチして連れてくる。

もちろん「フィットしない」というリスクがあるのは承知だが、チーム自体を再浮上させ一気に一段上まで持っていきたいのであればいつかは抱えねばならないリスクなわけで、オジェックを切るという英断をしたのであればむしろ今の状況をチャンスと考えて新たなスタイルの導入を模索してみるのも手だと思うのだが、果たして今のフロントにそこまでのしたたかさがあるのかは疑問。

エンゲルスに代わって結果がすぐについてくるとはあまり思わないが、結果がどう転んでも長い目で考えればこのタイミングでの交代は適切だと思います。後は短期的に結果が出なくても騒ぎを起こさずに夏まで凌げば次の選択次第で大きく変わる。そんな気がします。

| | Comments (0)

March 09, 2008

あまり多くを語るまでも無い試合

何がしたかったのか全くもって掴むことができない敗戦。

そういった意味ではここ数年来で最も出来の悪い試合というべきか?開幕前の選手のコメント・メディアの情報を見る限りでは順調さしか伺えなかったのだがこぞって彼らは嘘をついていたとしか思えないような展開であった(特に御用系メディアの人間はその記事の内容と今のチーム情況の乖離が甚だしい)。

無理も無い。今シーズンは始動が遅い割りに練習試合が例年以上に少なく、どのような調整でチームを組み立てていくかのビジョンが極めて曖昧。少なくともシーズン序盤は調整段階とし昨年のような失速は回避するという事ぐらいしか伝わらない。

昨年のCWCのような展開を期待していたのだが前線の組み合わせが変わってしまったことで軌道修正を余儀なくされまた1からやり直しに。改善の兆しを見せていたサイドアタックや啓太・阿部のコンビネーションも結果、去年の悪い頃の状態に戻ってしまったといえる。

オジェックの言葉は決して皮肉でもなんでもなく正直なところなのだろう。新しいスタイル構築をしてかつ結果を出すまでには相当の時間がかかる。ただその「スタイル」を提示することすらままならずという段階ではポンテ・アレックスが戻ってくるまでに軌道に乗ることすら出来ないのではないかという不安だけが残ってしまう。

結果は厳しいと思っていたが、新スタイルの萌芽が確認できれば良しと思っていたのだがそれも出来ず。エジミウソン・高原は個人レベルでの努力は確認できたが周囲との息は最後まで合わずじまい。山田は終始中盤を彷徨うだけ。オジェックの戦術では山田のようなスローペースの選手はマイナスに拍車をかけるだけでしかないと思うのだが・・・。

正直ここまで厳しいとは予想を超えていました。次週の結果によってはオジェックに対してサポーターから「NO」の回答が出る可能性もある。ただリフォームの手法すら模索出来ていない状況でありそれによって結果が犠牲になるという事であれば、いっそのことスクラップ&ビルドを視野に入れたほうが同じ犠牲を払っても得るものが多いのではないだろうか?でもその選択で上手く言った例ははっきりいって0に近いのですが。

マリノスはここ数年続いていたマンネリ状態を脱しつつあるシンプルで組織に忠実なサッカーといえる。山瀬が突出していた状態から11人が(若干1名なじめていない選手がいたが)ソリッドになった今のほうが安定感は抜けていると思われる。ただしそれは開幕&レッズが相手ということを差し引いて考えるべきなのだがその辺の手綱のコントロールこそが鍵を握っているといったほうがいいでしょう。

| | Comments (0)

«浦和レッズ選手紹介~2008シーズン~(その2)